どうして普通の少年がテロをおこすの?
ヨーロッパに住んでると、毎日のようにテレビやラジオでテロ関係のニュースが流れてくる。
ここからそう遠くない都市でテロリストが旅行者を襲った。
そして、そのテロリストは警察に銃で撃たれて死んだ。
と聞いても、翌日には皆普通に日常を送っている。全く普通だ。
今朝、ラジオからまたテロ事件のニュースが流れた時、朝食をとっていた小学生の長女がこう聞いた。
「テロリスト、17歳の少年だって!どうしてそんな若い少年が人を殺そうなんて考えるの?戦争から逃れてヨーロッパにきたんでしょ?ここでは学校にも行けるし、ご飯も食べられるのに、幸せじゃなかったの?」
どう答えて良いものか、ちょっと考えたが、こんな風に答えておいた。
「きっと、それでも本人は自分が幸せじゃないと思っていたんじゃないかな。
自分が不幸だと思った時、人は他人の生活がやけにお気楽で幸せに見えて、自分の現状が惨めに感じるのかもしれない。
そういう鬱憤がたまって爆発した時に、人の命を奪ってでも、自分の命を失ってでも、その自分の不幸を世に知らしめたいと思うのかもしれない。
だから、忘れちゃダメだよ。
毎日、小さなことにも幸せを感じることを忘れちゃダメだよ。
今日みたいにお天気が良いと、空が綺麗で外も気持ちがいいでしょ?
わー、空が綺麗だな、幸せだなーって言ってれば、本当に幸せを感じられるんだよ。
小さな花が咲いてるのを見て、わーお花可愛いなー、幸せだなーって、そういう小さなことにも幸せを見つけられるんだよ。
幸せってどこにでもあるんだよ。
幸せを感じられれば、人の命を奪おうなんて絶対に思わないはずだから、毎日小さい幸せを沢山見つけようね」
一人でも多くの若い人たちがテロリストたちの言葉に惑わされる前に、小さな小さな幸せを見つけ、そして自分の人生を大切に大切に生きていって欲しいと思う。
バンミ子