斜め上の喫茶店

そもそも今日生きていることがアートそのものなのだから、自分の好きなようにアートしたら良いのだ。

子供も大人も心の声を聞いてあげて

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今日も素晴らしい天気です。

ザ・秋晴れという言葉が相応しい。空はどこまでも青く澄んでいて、赤や黄色や茶色に色付いた木々の葉はそよ風で優しく揺れています。街の至る所が太陽の反射でキラキラ輝いています。

 

呼吸しているこの瞬間、光が反射してキラキラ輝く草花、家の中に優しく映る木漏れ日と影。

 

この一瞬一瞬をただただただただ楽しみたい、そう思うバンミ子です、こんにちは♪

 

さて、昨日は天気が良かったので、友人家族と一緒に湖沿いを散歩して来ました。

友人の娘さんは10歳。

散歩の間、ずっとグズっては泣き、ヤダヤダ歩きたくない、ヤダって言ってるでしょ!と暴れては彼女のお父さんの足を蹴ったり、腕を引っ掻いたりしていました。

 

この子のことは、赤ちゃんの時から知っています。

赤ちゃんの頃から気難しい子だったことも覚えています。

そして、とても繊細で傷つきやすい一方、明るくて朗らかで優しい子であることも知っています。

 

もう2年ほど経つでしょうか。

今、その子の両親は家庭内別居状態です。

だから、両親揃って一緒に行動することはもうずっと無く、昨日もその子と父親だけの参加でした。

 

足を蹴られても、腕をつねられても、払いのけるだけで叱りもしない父親。

そして反抗的な態度をエスカレートさせる娘。

 

そんな二人の背中から、心の叫びが聞こえて来るようでした。

 

『無視しないでよ!ちゃんとこっち見てよ!なんで怒ってくれないの!!なんで本気で向き合ってくれないの!なんで抱きしめてくれないの!やっぱり愛されていない、愛されていないんだ!お願いだからこっちを向いて!!!』

 

『どうしてこの子は僕を困らせることばかりするんだろう‥。どうせ親としてバカにしてるんだろう‥。この子の母親といいこの子といい、みんな僕をバカにするんだ‥。どうせ僕の言うことなんて聞きやしないんだ‥。僕だって優しくされたいよ。認められたいよ。愛されたいよ‥。』

 

二人のやりとりを見ながら、何も言わずにただ側に居て一緒に歩いたバンミ子とバミ男。バンミ子家の子供達は無邪気に湖に小石を投げては現れる波紋を見て楽しんでいました。

 

バンミ子に出来ることは、ただただそのままの二人を受け止めることだけ、そして二人がそれぞれ解決の糸口を見つけ、少しでも楽になれるよう心の中で祈ることだけです。

決してアドバイスみたいなことを言ったりしません。

ただただ、そのままのありのままの現状を見つめて見守るだけです。

 

子供も大人も同じ。

特に親子という関係では、求め求め求める関係になってしまうことがあります。

親から子への期待や要求、子から親への期待や要求、もっともっともっともっと!!親子という関係が難しいのは、その求める心を諦めることが出来ないからですね。

 

本来は親は子へ、無償の愛情と安心感を与えるのが親としての一番の仕事だと思います。でも、親も人間。心は子供のように未熟であり、時にはその時の感情や状況で子供への態度を変えてしまったりしてしまう。そういうときもある。

 

でもやっぱり、

 

子供のことは真正面から見て欲しい。

悪いことをしたらきちんと叱ってあげて欲しい。

そして大好きだよと言って抱きしめてあげて欲しい。

 

自己肯定感の安定した大人になるために、将来本人が人生を楽しく生きるために、これらは欠かせないことだから。

 

心で泣いている子供達を見るのは本当に辛いものです。

バンミ子にできるのは、ただただただただ側に居て、なにも言わずにそのまま全部を受け止めてあげることだけ。そして心から祈るだけ。

 

大丈夫、必ず必ず楽になるから。

大丈夫、大丈夫。

大丈夫だよ、あなたは愛されているよ。

愛されている存在だよ。

 

全ての子供達の心が優しい光で満たされますように。

 

バンミ子