変人は世界共通
バンミ子の住むヨーロッパ某国は、多くの諸外国がそうであるように、
小学生の子ども達は大人の付き添い無しでは自由に外に出る事は出来ない。
出来ない。
というのは、許されていないというよりも、危険だからという理由のほうが大きい。
今日も朝から子どものクラスの連絡メールが回ってきた。
「昨日の夕方、学校の帰りに子どもが変な男に声をかけられて、自宅まで付いて来られた。警察、学校には連絡済み。男はその後逃亡。
男の特徴:身長は180cmくらい、ヒゲあり、黒いキャップに黒ぶち眼鏡
子どもを1人で帰らせないよう。」
という内容だ。
バンミ子が子どもの頃にも、変質者はいた。
バンミ子自身も小学生時代と中学生時代に三度程遭遇している。
直接的に被害にあったわけではないが、今でもあのキモいおっさんの顔は覚えているし、思い出すだけでも腹立たしい。
それでも、当時の子供達は毎日自由に外で遊んでいたものだ。
いつでも変質者をやっつけられるように、ポケットに小石をたっぷり詰めたりなんかして。
あの頃と今の時代と何が違うのだろう。
変人はいつの時代にも、どこの国にも存在していて、彼らは不変。
子どもの誘拐・殺人・拉致監禁のニュースを見ると心が抉られるように痛くなる。
子どもが犠牲になる事件は本当にやるせない。
変人を普通の人間に治す、というのは不可能。
だとすると、やはり、子ども達を守るためには、ある程度子ども達が大きくなるまでは登下校しかり、公園に行くのも大人が付いて行ってやらねばならないのだろうと思う。
バンミ子