斜め上の喫茶店

そもそも今日生きていることがアートそのものなのだから、自分の好きなようにアートしたら良いのだ。

成功者の告白 〜 激務の夫を持つ妻必読の書 〜 

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成功者の告白 (講談社+α文庫)

神田昌典

 

起業のノウハウ中心の本かなと軽く手に取った本ですが、読んでびっくり。

起業ノウハウだけじゃなく、むしろ起業→成功→家庭機能不全化という方程式について、力説してある本でした。

 

これ、本当に良くある話ですよね。

 

夫の仕事が成功するにしたがって、つまりどんどん仕事に精を出して結果を出すことによって、忙しいを口実に家に帰ってこなくなるわけです。まぁ、本人の言う通り、本当に仕事も忙しいのかもしれませんが、しかし飲みに行ったり、女遊びしたりする時間はちゃっかり確保してるわけです。

 

家に帰る時間はないくせに

妻と共に育児する時間はないくせに

 

人は成功するとどうしてそうなっていくのか、っていうところを経営コンサルタントの目線から書いてあります。そして、それじゃいかんのよ、気がついたら時遅しで大事なもの失っちゃうよってことも書いてあります。

 

成功者の華々しい舞台の裏には、高確率で機能不全に陥った家庭の存在があります。

そこには、夫不在で一人孤独に耐えながら育児に奮闘する妻たちがいるわけです。

 

はじめの頃は愚痴を言い喧嘩していた夫婦も、だんだんとお互いに理解し合うことを諦め干渉し合わず無関心を装う夫婦へと進んでいきます。

つまり仮面夫婦。

 

そして、そこに登場するのは愛人、浮気

もうね、ワンパターンなわけですよ、あっちもこっちも。

 

でも、最悪の結果を避けることもできると、本の著者は書いています。

つまり、このパターンを事前に知っておくと。

お、この流れはマズイぞ、と。

そうすれば、機能不全に陥る前に夫婦の時間を確保するように努力するとか、もっと家族と時間を取るようにするとか、いろいろと対処できるわけですね。

 

 

バンミ子的には、この本は起業を目指すビジネスマンと言うより、そういう夫を持つ妻たちへ是非一度読んでみることをオススメします。

もちろん、起業を目指す人やごくごく普通の社会人にもオススメしますが。

 

本の最後のほうなんて、読みながらバンミ子も感情移入して泣きましたからね。

ストーリー的にも大変良くできた本なので、興味のある人は読んでみてください。

 

バンミ子

 

 

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