短気は損気
ちょっと聞いてよ〜〜!!
誰々にこう言われた、悲しい。
誰々にこんな対応された、ムカつく。
こんな愚痴があっちにもこっちにも落ちていますね。
毎日毎日、まるで壊れたテレビのように。
同じドラマの同じシーンが繰り返されてるみたいなものです。
どうして人はいとも簡単に怒り出すのでしょう。
まるで当たり前のことのように。
怒って当然?
私は怒る権利がある?
なぜこうなってしまうのでしょう。
なぜ他人の言動にこうも簡単に否定的に反応してしまうのでしょうか。
怒っている人の言うことをよく聞いてみると、怒る人には意識しようが意識しまいが共通点がいくつかあることが分かります。
- 自尊心が低いために人にちょっと何か言われただけで人格を全否定された気がして耐えられない。→だから相手のせいにして怒り出す。
- 自分を怒らせるのは相手の責任であると思っており、刺激を受けて自分で怒りという感情を選択している&発信しているということを知識としても経験としても知らない。→だから苦しいのは全部相手が悪い、となる。
- 自分の怒る感情(攻める、責める、叫ぶ、怒鳴る、暴言を吐く、泣く、被害者ぶる、悲しいと訴える)を相手の責任にすることで、相手やその場を自分の思い通りに出来た過去があり、その成功体験からいつまでも同じ対処法を取り続けている(子供のイヤイヤも同じ)。→短気が癖になっている。
まず第一の短気の発端、それは上にも書きましたが自尊心が低いから。
これに尽きます。
人から責められたといって延々と悪口を言っていたら、自分を責めたあの人と同じく自分も人を責めているのと全く同じ行為であるということが分かるでしょうか。
つまり引き寄せあっているんです。
同じ波動を出す同士、引かれ合うんですよね。
全く同じレベルの行為をしているのです。
そのことにまずは気が付きましょう。
それと、もう一つ理解しなくてはいけない大事なことは、人を責めていると自分を責めていることにもなって、結果的に自分で自分に自信がなくなってくるということです。
自尊心がどんどん低くなってしまいます。
そうなると、まるで腫れ物のように心が弱くなってしまうのです。
腫れ物ですから、ちょっとした外部からの言動で自尊心が刺激されてしまいます。
もちろん腫れ物ですから、外部にも私様、俺様ということで腫れ物のように大事に扱え!と強要するようにもなります。
こうなると、お前のかーちゃん出べそ!と言われても、何その眉毛!と言われても、なんか今日顔色悪い?と言われても、綺麗だねと言われても、つまり何を言われても、ハラワタ煮え繰り返る勢いで腹が立つみたいなもんです。
怒ることに慣れすぎると、平気でこんなセリフが口から出てくるようになったりします。
なんなのアンタ、もうどっか行っていいよ。
なんだよお前、もう死ねよ。
こうなると本当に要注意です。
なぜ要注意かというと、潜在意識的には誰が誰に向かって言っているのかは全く関係ないので、あなたが誰か他人に言っているその嫌な言葉はあなたの脳内では、
なんなの自分、もうどっか行っていいよ。
なんだよ自分、もう死ねよ。
と自分で自分に言っているのと同じことになります。
嫌ですねぇ。
だから、人の愚痴や悪口を言っている人で幸せな人はいないのですよ。
そりゃそうですよね?
脳内で常に「あいつ(=自分)ムカつく」「あいつ(=自分)最低」「あいつ(=自分)死ねばいいのに」って言っているんですから。
そりゃ落ち込みますよ。不幸感いっぱいですよ。
自分で自分を責め続けているんですからね。
これに気がつくと怖くて愚痴も悪口も言えなくなりますね。
それでいいんです。言わないで良いのです。
まずは気がつくことが第一歩。
短気は損気。
百害あって一利なし。
短気を治す解決方法は1つしかありません。
それは、自分を愛し何にも揺るがない自尊心を回復することです。
これは他人がどうこうできることではありません。
自分で解決するしかないのです。
他人にどう扱われようと、どう言われようと、どう批判されようと、全く関係ありません。そんなことはこの際どうでもいいことです。
自分をしっかり持って自分に自信のある人はいちいち怒り出したりしません。
どうしようもない相手であっても、相手の選択(批評批判)は尊重した上で笑顔で完全スルーするという美しい生きる技を知っているからです。
さぁ、今日から短気を捨てて笑顔で完全スルーの美しい技を身につけましょう。
バンミ子